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他力本願

 仲野理事長の格調高い文章の後は、書き難いナァと思いましたが、事務局が二番目を私の順にした理由と言うか期待を思いつき、以後の皆さんが書き安いようにする事に忠実に、まぁ要は気楽に気侭に書くことにしました。
 
 吟醸酒協会の歴史もお陰さまで四半世紀以上の歴史を刻む事が出来ました。
これも、発足当初の篠田先生や本田会長を初めとする会員皆様のひたむきな頑張りの賜物だと思います。私が帰ったばかりの二十数年前、各作業部会に別れて真剣に討議し、実行までに持って行った熱い頃を思い出します。お陰で現在も協会のイベントは国内で最も集客力のあるものの一つとなっております。
 
 しかし、その間日本酒業界は七転八倒の中、総販売量はピーク時の三分の一になってしまいました。業界的には「吟醸酒」と言う言葉は普及したと思ってはおりますが、アルコール飲料の一割も担わなくなった規模では、錯覚している部分も多々あることに気付いてもおります。

 協会として、吟醸酒を今後どの様にアピールして行くか?何を協会の重点方針とするべきなのかを議論すると、品質良いのは当たり前。長時間の深い深い議論の結果も「如何にカッコ良く飲むかじゃないか!?」なるほど。
自分も前から(自分たちは若者だからそれなりだけど)「おじさん達がもっとカッコよく飲んでくれたら」と思っていた事を思い出しました。
 フッと気が付くとこれはマズイ。そのおじさんは正に私らだと飛び出た腹をなでながら、「やはりカッコよくは若い人達だよな」と自分で無い人に頑張らせようと考えてしまう困った私がいる事に我ながら残念な気持ちになります。
 
 社会人になったとたん、団塊のやたら元気で傍若無人な人々の嵐の中を、下っ端としてひたすら健気に突っ走り、この人達もやっと如何にかなるかと思ったとたん、一番楽しい中堅をやらして貰うことなく、投げ出された責任役にアタフタとしながらも、妙に疲れながら走り続けている年代かと悲しく考察する昭和三十年代前半生まれではないでしょうか?

 確かにお蔭様で妙に組織運営に強かったりは致しますが、だからなんだ。
歯を食いしばって先輩の楽しんでいる位置が今に自分にもと思った部分は、バブルの泡よりもっとアッサリ彼方に消え去り、変に重い身動きしづらい役目ばかりが周りに散らばり、俺は知らんと言うには「オス!オス!」を長年やりすぎたのかなぁと思う昨今であります。
 腹も出すぎ復元は厳しく、元が何ですのでイケメン風のカッコ良さはチト無理ですが、団塊の皆様の灰汁の半分でも出せれば、それなりにいい味出すと自分なりには思うのですが、これから日本酒を飲もうとしている人達に影響を及ぼせるとは到底思えず・・・
やはり誰かカッコ良く飲んでくれないかなぁと他力本願な私であります。
天寿酒造株式会社 代表取締役社長 大井建史

at 22:12, tenju, -

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