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ワールドカップと日本酒

山形県南部の高畠町で酒造りを始めて300年余、米鶴酒造の12代目蔵元代表、梅津陽一郎です。

FIFAワールドカップ2010南アフリカ大会で、日本代表がグループリーグを突破し、決勝トーナメントに駒を進めました。前哨戦では4連敗と散々でしたが、連敗の中からも希望の光を見出すために様々な試行錯誤をした結果、本戦での好成績につながっているのでしょうから、代表メンバーには敬意を表します。

私は、特に学生時代にサッカーに打ち込んでいたわけではないのですが、サッカーの試合中継はかなり見ていました。私の記憶で一番古い、リアルタイムで楽しんだ試合が、1986年開催のワールドカップメキシコ大会で、マラドーナの5人抜きシュートも録画中継で見ていました。

そのころと比べたら、日本代表の力は確実に世界のレベルに近づいていますし、実際に4大会連続で本戦出場を果たしているわけですから、日本国内での注目度も格段に上がりました。

そんなサッカー環境の変化の中、日本に対する世界のまなざしも大きく変化しています。

特に食に関しては、日本が長寿大国であることとも相まって、日本食が健康食として注目されています。世界中の大都市で本格的な日本食レストランが展開され、それが高級料理として認知されるようになりました。

それとともに、日本酒への注目度も高まってきています。以前海外ではチンチンの熱燗が当たり前でしたので、繊細な違いがわかるはずもなく、結果として冷やして飲むには問題がありすぎる酒が氾濫していました。

しかしながら近年は、吟醸酒のような高品質の日本酒が少しずつ輸出されるようになり、冷して飲むスタイルも認められるようになりました。それにより、蔵元や原料などの違いにより繊細で豊かな味わいの違いが理解されるようになりました。しかもそのような日本酒は、高級ワインと同じようにソムリエがワイングラスで提供しており、ステイタスある高級酒として取り扱われています。

そんな日本酒を取り巻く世界の環境も良い方向へ変化している中、「FIFAワールドカップの日本酒を造る」という話が2008年に飛び込んできたのです。最終的に、日本酒13種類、芋焼酎2種類、和リキュール2種類の「FIFAワールドカップ日本の酒シリーズ」が2009年10月から発売されました。

洗練された技術で造られた本物の日本酒の美味しさが、これをきっかけにして世界中に知られるようになることを願い、日本文化のすばらしさがより一層理解されることを願っています。

ワールドカップ開催期間中の私はというと、もちろん、ワールドカップの日本酒を片手にワールドカップのテレビ観戦を楽しんでいます。

at 16:26, yamagatayt, -

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